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2014年6月23日月曜日

hologon 16mm f8 (実写編 その一)


「よう、饕餮。昼間から酒かい?」
「ああ、李君か。実は、我が君から難題を仰せつかってね。」

「難題? それは何だい?」
「いや、僕のカメラで何か撮影して、それを見せろって。」

「だねぇ。お前は、レンズを磨いて、それを眺めて酒を飲む奴だからな。ははは。」
「flektogon の舌、なんて、堪らないんだけどなあ。あ、もちろん、シングル・コートね。」

「じゃあ、俺に貸せよ。代わりに何枚か撮ってやるよ。」
「よし、任せた。おい、酒のお代わりだ。」

……数分後。

「饕餮、帰ったよ。」
「おお、見せてくれ。」




「なんだ、この酒家の前じゃないか。」
「当たり前だ、俺だって飲んでるんだからな。おい亭主、白酒(バイジュウ、と言わないと通じない)をくれ。それから、肴は適当に見繕ってな。」

「へー、思ったより、周辺減光はないのかな?」
「まあ、hologonでこれだけ撮れたら、了とすべきかもな。」




「お。なんだこりゃ?」
「おい亭主、馴れずしを頼む。」
「じゃなくて、李君、これは何なの?」
「正午の空、サ。」




「ふーん……。よく写っているんじゃないの?」
「まあね、hologon なんて年代物にしては、上出来じゃないの? じゃ、これはどうだ?」



「ほう。予想以上にまともだね。よし、一杯飲め、我が友よ。」
「お前も、ちゃんと写真くらい撮れよ……?」

「これ以上、四隅まできちんと写したいなら、もっと安い現代レンズを買うべきだよね。」
「まあそうなんだけど、人それぞれだからね、李君……。」

「次は、あのアプリでも試しなさいよ。ご自分でね。」

「いや、やっぱりhologonは、gxrで24㎜相当で使ったほうが、気持ち良いかな、って思う。」


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